保育施設におけるSENCOについて
SENCOは、特別支援についての相談や支援といった役割を担うコーディネーター・中心的存在です。
保護者はSENCOに、子どもについて抱える不安について相談することができます。Maintained Nursery(地方自治体によって資金提供を受けている保育園)にはEYFSフレームワークおよびSEND実践規範に基づきSENCOの配置が義務付けられています。Maintained以外の保育施設(Independent Nursery:私立保育園など)においてはSENCOの法的に明確な配置は定められておらず「推奨」にとどまりますが、現状では多くの保育施設にSENCOが配置されています。Maintained NurseryのSENCOに求められる資格要件はより厳格です。資格要件参考資料はこちら/ NPQ for SENCOs / 教員資格(QTS)
※チャイルドマインダーにおいては現段階でSENCOの配置が義務付けられておらず、チャイルドマインダー自身がSENCOの役割を持ったり、チャイルドマインダーが特定のSENCOの役割を持つ人と連携している場合もあり状況によって異なるため、各々で確認する必要があります。
地域SENCO(Area SENCO)について
地方自治体は地域の保育提供者(施設・スタッフ・チャイルドマインダーなど)がSENを持つ子どもを支援する十分な専門知識と経験を持つよう支援を確保すべきと定められています。地方自治体は、これを満たすために地域SENCO(Area SENCO)をその自治体に設置することがあります(法的な義務はありません)。
保育施設のSENCOは施設の子どもや保護者、スタッフにより直接的に支援介入を行うのに対し、地域SENCO(Area SENCO)はその地域でより包括的な助言や指導を提供します。具体的には、複数の施設を対象にしたトレーニングや相談、保育施設、保育施設から義務教育への移行時サポート、SENCOの指導などがあります。チャイルドマインダーは自身にSENCOの配置義務はないものの、必要時は地域SENCOと連携し、助言やサポートを得ることもできます。