Early Years(幼児期)の成長を支える制度:EYFS

EYFSについて

Early Years Foundation Stage(EYFS)は、出生から5歳(レセプション)までの子供が質の高いケアと教育を受けられるようにするための法的な枠組みです。学習、発達、安全に関して保育施設・保育者が満たさなければならない基準が設定されています。EYFSフレームワークは、特別教育ニーズのある児童に対する支援を義務付けています。
保育施設や保育者はこの枠組みに沿って保育を提供する必要があります。
2024年1月にはこのEYFSの法的枠組みがチャイルドマインダーとその他の保育施設用に分けられ明記されています。
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※厳格には「保育施設」「保育者」ではなく「早期教育提供者・早期教育提供施設」と訳すことがより正しいですが、イメージのしやすさを考慮し、日本での施設名になぞらえて解説しています。

Early Years Outcomes:保育施設やチャイルドマインダー、学校(レセプション年)はこのガイダンスを使用し、子どもが年齢相応の水準で発達しているかどうかを評価できます(非法定文書)。Early years Outcomesについての詳細はこちら

Development Matter:子供の一般的な発達や学習の過程把握し、保育士、チャイルドマインダー向けのガイダンス。EYFSと併用して指針として使用されます(非法定文書)。詳しくはこちら

Progress check at age 2: EYFSでは、子供の発達を生後 24 か月(2歳)から 36 か月(3歳)の間に評価することを法的に定めています。項目は主に「コミュニケーションと言語」「身体的発達」「個人・社会性・感情発達」に焦点を当てています。評価者はその子どもに関わる「キーパーソン」「プラクティショナー」であることが望ましいと規定されています。(主に保育園などの施設のスタッフによって行われることが多いとされています。)子どもが保育園に通っていない場合はHealth Visitorなどの専門家から発達のチェックを受けます。この評価により、または事前に明らかな発達の遅れの可能性がある場合、必要に応じて保育施設のSENCOや地域SENCO(地方自治体に配置されているSENCO)、言語聴覚士や心理士、小児科医、児童精神科といった専門家からの多角的な評価・連携を受け、より詳細な支援に向けて考慮されていくことになります(※すぐに専門家のアセスメントを受けることができるという意味ではありません。)お住いの地方自治体Local Offerにて相談先の詳細が提供されていることがあります)に相談することもできます。詳しくはこちら

EYFS終了時の評価 – EYFSプロファイル:EYFSプロファイルとは、子どもが5歳になる学年の終わり(通常はレセプション年)に実施される法律で定められた評価のことです。このプロファイルは特別な支援の必要がある子どもにとっては、具体的なニーズを特定する助けとなります。EYFSが終了すると、ナショナルカリキュラム(イングランドの教育カリキュラム)に教育プロセスが移行します。
Early years foundation stage profile /(教育省ページ)

保育におけるKey Personの割り当て:特別な支援ニーズの有無にかかわらず、EYFSに基づき、子どもにはKey Person(担当者)が割り当てられる必要があります。その役割には、各子どものケアが個別性を基に調整されるよう支援すること、子どもの環境適応への支援、子どもとの安定した関係の提供、保護者との関係構築などが挙げられます。子どもに関する相談窓口の1つでもあります。

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